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カーボンクレジット

Issues

カーボンクレジットの需要の高まり

地球温暖化を1.5℃以内に抑えるというパリ協定の目標を達成するためには、再生可能エネルギー、省エネ、テクノロジーが大きな役割を果たしますが、技術の不足やコストの問題から、カーボンオフセットなしでは温室効果ガスを100%除去することはできません。そのため、企業の脱炭素化やネットゼロ目標の達成に向けた取り組みを背景に、どうしても減らせない排出量(Residual emissions)に対するカーボンクレジットの需要が高まっています。

TSCVM(Taskforce on Scaling Voluntary Carbon Market)によると、2030年の世界の炭素クレジットの年間需要は50億ドル1から500億ドル2、最低でも100億ドルから250億ドルと予想されています3。一方で高まる需要に対する、高品質なオフセット・クレジットの供給は不足すると予測されています。そのため、CO2削減だけでなく、社会的なコベネフィットをもたらすカーボンオフセット市場を活用することが求められています。

カーボンクレジットの透明性・信頼性への批判

一方で、カーボンクレジットの透明性と信頼性に対する批判も顕著です。例えば、Oeko-Institut、INFRAS、Stockholm Environment Institutによる調査では、排出削減認証(Certified Emissions Reduction)の大半において、追加性(Additionality)は低い傾向にあり、削減効果を過剰に見積もっていることが示唆されています4

同様に、削減効果の過剰見積もりは、カリフォルニア州の森林系オフセット・プログラムにおいても指摘されています5。また、クリーンクックストーブによる大気汚染物質の軽減は、自己申告のストーブ利用時間を削減効果の計算に利用しているため、過大評価されているという研究もあります。6

 

Our Solutions 

企業は、現在の技術では削減できない、もしくは削減に高いコストを要する残留排出量を、世界各地のカーボンプロジェクトへの投資を通じて相殺することができます。これにより、企業がネットゼロ目標を達成したり、カーボンニュートラル製品・サービスを提供することが可能になります。

Futures Inc.は、森林プロジェクト、マングローブプロジェクトを初めとするNature-Based Solutionsや改良型クックストーブプロジェクトの実施に最適なコミュニティを特定するため、現地の専任パートナーと協業を行っています。

また、Futures Inc.は、国連や国際的な事業開発経験を活用し、カーボンプロジェクトの恩恵を最大限に享受できる国や地域において、信頼のおける実績を有する現地組織と長期的なパートナーシップ関係を確立しています。

これらのプロジェクトは、大規模なCO2削減をもたらすだけでなく、現地の家庭や先住民における家計の新たな収入源を提供したり、生活環境を改善したり、教育機会をもたらし、所得格差の是正にも繋がります。

また、IoTセンサーやブロックチェーンなどの革新的な技術を活用することで、カーボンオフセットの透明性・信頼性を確保し、プロジェクトを実施するコミュニティへの公平性も高めています。

 

Project Portfolio

1. Nature-based Solutions(NbS)

  • 植林、再植林(Afforestation, Reforestation and Revegetation)

  • 改善された森林経営(Improved Forest Management)

  • マングローブの再生、植林

 

 

2. Technology-based Solutions(TbS)

  • 電動バス

  • 下水処理施設

  • 鉱山におけるメタン回収

  • ガスフレア削減

  • バイオ炭

 

 

3. Community-based TbS

  • 改良されたクックストーブ

  • 家畜のメタン削減(糞尿管理と腸内発酵)

  • 廃棄物のたい肥化

  • イネの間断かんがい(Alternative Wetting and Drying:AWD)

 

 Project Pipelines

  • フィリピン

    ジンバブエ

    マラウィ

  • フィリピン

    ジンバブエ

    マラウィ

    ガイアナ

    アンゴラ

  • フィリピン

    ジンバブエ

    マラウィ

    ガイアナ

    アンゴラ

 

Technology

ブロックチェーン、IoTセンサー、衛星画像データを特徴とする私たちの革新的な技術は、カーボンオフセットの正確性とより高いコミュニティへの公平性を確保することができます。これらの技術は、カーボンオフセット業界が批判に応えるべく、信頼性と透明性の高いプラットフォームへと進化することを支援するために設計されています。

 
 

ブロックチェーン・IoT・衛星画像といった技術の役割

 
 
  • CO2削減量、Co-benefitsの可視化。

  • IOTセンサーを通じてブロックチェーンに 書き込まれたオフセットは、これまでの 人の手を介す方法よりも信頼性が高く、 高値で取引される。
    ※国連での実績有り。

Futures Inc.は、既存の法的な認証システム(VCS、Gold Standardなど)が、カーボンオフセットクレジットを生成する手法であり続けると認識しています。 

一方で、ブロックチェーンやIoTセンサー、衛生画像データ等は、上記の認証機関によって発行されたクレジットの信頼性・透明性を補完し、企業をはじめとするクレジット購入者とプロジェクトが実施されるコミュニティの双方にとってプロジェクトの成果を可視化し透明性を高める役割を果たします。

 
 

システムアーキテクチャー

 
 

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〒181-0013
東京都三鷹市下連雀3-27-1
三協ビル3F

Futures Inc.

 

  1.  McKinsey&Company. (2021, January). A blueprint for scaling voluntary carbon markets to meet the climate challenge. Retrieved from McKinsey&Company:
    https://www.mckinsey.com/business-functions/sustainability/our-insights/a-blueprint-for-scaling-voluntary-carbon-markets-to-meet-the-climate-challenge

  2.  TSVCM. (2021, January). Taskforce on Scaring Voluntary Carbon Markets. Retrieved from https://www.iif.com/tsvcm

  3. Sylvera. (2021, June). The Carbon Credit Crunch. Retrieved from Sylvera.

  4. Oeko-Institut, INFRAS & Stockholm Environment Institute(SEI). (2016, March) How additional is the Clean Development Mechanism? https://www.atmosfair.de/wp-content/uploads/clean_dev_mechanism_en.pdf

  5. CarbonPlan (2021, April) Systematic over-crediting of forest offsets https://carbonplan.org/research/forest-offsets-explainer

  6. Wireless sensors linked to climate financing for globally affordable clean cooking(2017)https://escholarship.org/content/qt3g6213gq/qt3g6213gq.pdf